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CDNの障害で見えてきた:CDNの問題とは
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CDNの障害で見えてきた:CDNの問題とは

はじめに:CDNの重要性と障害の背景

近年、インターネットサービスの多くがCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を利用して、効率的なデータ配信を行っています。

しかし、CDNの利用が普及する中で、逆にその障害が起きた場合のリスクも顕在化しています。

本記事では、特にCloudflareの事例を通じて、CDNの障害の問題とその対策について深く掘り下げていきます。

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世界的に影響を与えたCloudflare(クラウドフレア)の影響と原因

世界的に影響を与えたCloudflareの障害情報

☑︎|Cloudflareの障害原因
☑︎|CDN障害で見えた問題点
☑︎|
CDN障害で見えた問題点と対策

 1. Cloudflareの障害情報とその影響

世界的なCDNプロバイダであるCloudflareは、2020年と2022年に複数の大規模な障害が発生し、同障害は各業界で人気のサービスに影響を与えました。

イラストコミュニケーションサービス「pixiv」、コミュニケーションサービスの「Discord」、無料デザインツール「Canva」、翻訳ツール「DeepL」など、人気の高いオンラインサービスが一時的にアクセスできなくなりました。
Twitterなどのソーシャルメディア上でも多くのユーザーが「インターネットが壊れた」と報告し、その影響の大きさを感じさせました。

2. 障害の具体的な原因

Cloudflareの障害はそれぞれ異なる事象で発生し、以下の原因により発生しました。

2020年4月には、誤ったケーブルをパッチ盤から引き抜いたことで、ダッシュボードやAPIが利用できなくなりました。また、2020年7月には、ルーターの設定ミスがトラフィックを一カ所に集中させたために、27分間サービス停止が発生しました。

2022年6月の障害は、BGP(Border Gateway Protocol)の設定ミスが原因で、東京を含む主要な19か所のデータセンターに影響を及ぼしました。

3.CDN障害で見えた問題点と対策

1. CDN障害の影響と問題点

CDNを利用してサービスを提供している場合、一度障害が発生すると、アクセス不可、制限、Webコンテンツの表示エラーなど多岐にわたる影響を受ける可能性があります。
2022年6月のCloudflareの障害では、影響を受けたと見られるpixivは、同日15:30頃からアクセスしづらくなり、復旧報がでる17:30までの2時間以上アクセスが困難な状態が続きました。

サービス提供を停止せずに運営するためには、ハードウェアやネットワーク構成の冗長化が必要ですが、一度障害が起きるとCDNは規模の大きさから原因の特定に時間を要し、復旧に時間がかかる場合があります。そのため、CDNを利用する企業は、CDNに障害が発生した場合やダウンした場合を想定し対策を行なう必要があります。対策の一つとしてマルチCDNでのリスク分散があります。

出所:【復旧】pixivコミックのアクセス障害について

マルチCDNの活用によるリスク分散

マルチCDNサービスで障害対策

CDNの障害対策として最も効果的なのがマルチCDNの活用です。
マルチCDNとは、複数のCDNサービスを利用することで、これにより、可用性、冗長性の向上、トラフィックの分散をより最適化することが可能です。
以下で利用のマルチCDNの利用の特徴をご紹介します。

☑︎|マルチCDNサービスのメリット
☑︎|マルチCDNサービスのデメリット

マルチCDNサービスのメリット

マルチCDNで構成するメリットは以下の4つがあります。

影響の最小化
一つのCDNが障害を起こした際に、別のCDNに切り替えることでサービスの停止を防ぐことができます。

最適な配信拠点の選択
CDNごとのエッジロケーション(分散した配信拠点)の違いを活かし、地域に合わせた最適なデータ配信が可能になり、高品質な配信ができます。
エッジロケーションは、各CDNサービスによって異なるため、マルチCDNにして、サービスを提供する地域に最適なエッジロケーションが提供されるように構成や設定、場合によっては作り込みをし、配信の最適化を図ることができます。

大規模なトラフィックへの対応
前項でご紹介した通り、障害によっては全くサービス利用ができなくなる場合があります。マルチCDNでは、障害の発生していないCDNの利用でサービス停止を回避できます。障害時にはスタンバイとして別のCDNを利用し続けることで、大量のトラフィックにも対応できます。
マルチCDNの利用で費用が気になる企業は常時稼働でなく、障害時のバックアップとしてスタンバイさせ、障害時のみもう1つのCDNを利用することもオススメです。

セキュリティ強化
DoS/DDos攻撃などのサイバー攻撃を受けた際にも、1つのCDNがDoS/DDos攻撃により影響を受けている際には、別のCDNに切り替えることで被害を最小限に抑えることができます。

マルチCDNの導入とその課題

導入メリットと関連サービス

マルチCDNサービスの導入により、企業は高い可用性と冗長性を実現し、トラフィックを効率的に分散させることができます。

このアプローチはAkamaiやFastlyなどのプロバイダが提供するサービスと連携させることでさらに効果的です。

デメリットとコスト

しかし、マルチCDNには以下のデメリットも存在します。

運用コストの増大
複数CDNの設定や運用が必要となり、それに伴う手間や工数が増えるため、コストが上昇します。
マルチ CDN の利用方法にもよりますが、CDN の切り替えをするためには、基本的にはすべてのCDNで同一の設定や挙動を維持するための配信設定の作成、変更、削除などの作業を複数の CDN に対して行う必要があるため、運用が難しくなり、設定にかかわる運用工数が増大する可能性があります。

同一挙動の維持
CDNはコストを最適化するメリットがありますが、マルチCDNの場合は、各CDNの配信容量が分散され少なくなるため、配信単価が高くなりがちです。

≫≫【比較】CDNベンダーのサービス一覧|日本国内のCDN市場のシェア動向もご紹介

おわりに

まとめ

本記事では、CDNの障害による影響と問題点を解説しました。
CDNの障害は、その影響力の大きさから無視できない問題です。
CDNを利用しコンテンツを配信する企業が増加し、一度CDNの障害が発生すると、その影響はCDNを利用する企業のみならず、そのサービスを利用するエンドユーザーにも大きく影響を及ぼします。

特にCloudflareの事例から学ぶように、障害発生時のリスクを最小化するためには、マルチCDNの導入が有効です。マルチCDNの導入には、様々なクラウドベンダーのサービスを取り扱っているエージェンシーのサポートを受けることで、スムーズかつ効果的な実現が可能となります。


MEGAZONEに相談するとスムーズな導入に繋がりますので、安定したサービス提供を実現できます。

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