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サーバー障害の5つの原因から正しい対処法まで徹底解説
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サーバー障害の5つの原因から正しい対処法まで徹底解説

サーバー障害は、アクセス集中やハードウェア障害、サイバー攻撃の影響など、様々な要因があります。サーバー障害が発生すると、復旧対応に時間や人員のリソースが必要になるため、障害状況によってはサービスを停止しなければなりません。

事前にサーバー障害の主な原因と正しい対処法を知ることで、サーバー障害による損害・経済的な損失などのリスクを低減できます。
この記事では、サーバー障害の5つの主な原因と、適切な対処法について解説していきます。

サーバー障害とは?こんな症状が出たら気をつけろ

サーバー障害とは?こんな症状が出たら気をつけろ

サーバーに障害が起きたときは、主に下記のような症状が多く見られます。

1. 電源のオンオフが制御できない
2. サーバーの赤ランプが点灯・点滅している
3. エラーメッセージの表示
4. サーバーから焦げたにおいや異音がする

通常業務では中々考えられない症状のため、サーバー自体が故障していることはすぐに把握できます。しかし、病状の元になっている故障原因を即座に特定することは非常に難しいです。ただし、サーバーが故障する主な原因を事前に知っておけば、適切な対応方法まですぐに辿りつけるようになります。

サーバー障害の5つの主な原因

サーバー障害の5つの主な原因

サーバー障害の原因に応じて、サーバー障害の回避策や対応策が異なってきますが、予防的なメンテナンスや定期的なバックアップ、適切なセキュリティ対策などを行うことが大切です。

また、障害が発生した際に早急に検知して、適切な対応が求められます。この章では、サーバー障害の5つの主な原因について解説していきます。

☑︎|1. アクセス集中によるサーバー障害
☑︎|2. 悪質なサイバー攻撃
☑︎|3. ハードウェア障害
☑︎|4. ソフトウェアの不具合
☑︎|5. 人為的ミス

1. アクセス集中によるサーバー障害

サイトに対して一次的にアクセス数が増え、サーバーリクエスト処理が追いつかなくて障害に繋がるパターンです。サイトにアクセスが集中すれば、動作が遅くなったり、最悪の場合はダウンする恐れがあります。状況によっては、サービスを一時停止する必要があるため、企業にとって機会損失にも繋がるでしょう。

アクセス集中によるサーバー障害は日本国内でも以前から発生しています。例えば、2003年にヘルシーネットが運営する健康関連商品のECサイト「ケンコーコム」にアクセスが集中して、サーバーがダウンするといったトラブルがありました。テレビ番組を見て多くのアクセスが殺到したことがサーバーダウンの主な原因です。

≫≫ アクセス集中でサーバーダウン!?障害対応のフローをわかりやすく解説

2. 悪質なサイバー攻撃

悪質なサイバー攻撃によるサーバーダウンも非常に多いです。サイバー攻撃には、不正侵入やデータ改ざん、ウイルス攻撃、DDoS攻撃など、様々な攻撃方法があります。サイバー攻撃を受けると、アクセス集中と同様にネットワークが遅延したり、ウェブサイトへのアクセスができなかったり、業務に悪影響が出てしまいます。

特にサーバー障害につながる可能性が高いサイバー攻撃は「Dos攻撃」です。Dos攻撃とは、外部から大量のトラフィックを発生させて、サーバに大きな負荷をかけてシステムダウンさせる攻撃になっています。

≫≫ CDN導入のメリット・デメリットをわかりやすく解説!

3. ハードウェア障害

ハードウェア自体が何らかの原因で故障して、障害が起きるケースも多く見られます。主にサーバーを構成している内部の部品が故障して障害が起きるケースが多いです。

部品が故障する原因は、部品そのものの老朽化や、長時間サーバーをフル稼働させたことによる熱暴走による故障などがあげられます。

4. ソフトウェアの不具合

ソフトウェアそのものの不具合が原因になるケースも多いです。ソフトウェアを開発する段階ではよく「バグ」が起きることがあります。導入して運用を開始してから気付かなかったバグが現れるパターンです。

このバグに対応できる体制作りが非常に大切です。内部での対応が難しい場合、外部の事業者に委託するのも一つの手です。

5. 人為的ミス

サーバーを操作する際の人為的なミスによってサーバー障害に繋がるケースも十分に考えられます。最近は少なくなりましたが、ファイルの削除やバックアップを消してしまうといった操作ミスや設定時のミスによって、サーバー障害が起こるケースは過去にはありました。

サーバー障害時の正しい対処法

サーバー障害時の正しい対処法

サーバー障害に対して正しく対応するためには、まずはサーバーの冗長化などを事前に検討・構築する必要があります。予備のサーバーがあれば、システム稼働中にトラブルが発生した場合でも予備のサーバーに即座に切り替えて運用できます。
また、一つのサーバーに大きな負荷がかかる場合、冗長化したサーバーに負荷を分散すれば、サーバーダウンを事前に回避することも可能です。

サーバー障害が発生した場合、自分で再起動などの操作を繰り返したり、サーバーに関する知識が少ない人間が個人で復旧させたりするのは非常に危険です。サーバーには顧客の商品データや取引先に関する情報など、ビジネスの基盤となるデータが入っている可能性もあるのが大きな理由です。

そのため、サーバー故障の症状を発見した場合、速やかに保守会社へ連絡するようにしましょう。サーバー障害が一度でも発生すると機会損失に繋がるため、事前の対策が重要となります。事前の対策として、ハイブリッドクラウド構成を利用することで、システムの可用性を向上させることができます。

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サーバー障害を未然に防ぐハイブリッドクラウド利用

サーバー障害を未然に防ぐハイブリッドクラウド利用

物理サーバーの障害が発生した場合に、ハイブリッドクラウド構成を利用することで、システムの可用性を向上させることができます。
つまり、上記で紹介したサーバー障害を未然に防ぐ方法としてハイブリッドクラウド構成を利用することをオススメします。

この章では、ハイブリッドクラウドの構成について解説します。

☑︎|ハイブリッドクラウドでサーバー障害を未然に防ぐ方法
☑︎|ハイブリッドクラウドを導入するならAWS

ハイブリッドクラウドでサーバー障害を未然に防ぐ方法

ハイブリッドクラウドでサーバー障害を未然に防ぐ方法として4つ紹介します。

DR(Disaster Recovery)の構築
「サーバー障害の5つの主な原因」で紹介したオンプレミスの物理サーバーに障害が発生した場合、DRの構築を行なっていると、クラウド上の仮想マシンに自動的に切り替えることでサービスの可用性を維持することができます。

また、クラウド上にバックアップを保存することで、サーバーのデータを保護することが可能となります。

ロードバランシング
ロードバランシングとは、複数のサーバーに対してトラフィックを分散させる技術のことを指します。オンプレミスとクラウド上の仮想マシンをロードバランサーで均等に分散することで、障害が発生した場合でも、システムの可用性を維持することができます。

クラウド上のリソースを利用したバックアップ
クラウド上にバックアップ用のストレージを構築することで、オンプレミスの物理サーバーで障害が発生した場合でも、クラウド上のバックアップデータを利用して、業務の継続を図ることができます。

クラウドへの完全移行
オンプレミスの物理サーバーがEOLを迎える前に、クラウドへの完全移行を検討することも一つの方法です。クラウド上に移行することで、サーバーの障害やメンテナンスなどの問題を回避することができます。

主に上記4つの方法を活用して、ハイブリッドクラウド環境を構築することで、物理サーバーの障害による業務停止を未然に防ぐことができます。

≫≫【比較】CDNベンダーのサービス一覧|日本国内のCDN市場のシェア動向もご紹介

ハイブリッドクラウドを導入するならAWS

アマゾン ウェブ サービス(AWS)とは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです。
AWSはインターネットを通じて必要なリソースを自由に利用できるサービスで、企業も個人も、自分たちのITインフラストラクチャを構築する必要がなくなり、コスト効率を高めながら、スピーディーかつ柔軟にITサービスを提供することが可能となっています。

AWSが提供するハイブリッドクラウド環境の構築や運用を支援するサービスとしては以下があげれれます。

・AWS Outposts
・AWS Storage Gateway
・AWS Direct Connect
・AWS Transit Gateway

AWS Outpostsは、AWSのクラウドサービスをオンプレミスに拡張することができるサービスで、オンプレミスのデータセンター内で、AWSのコンピュート、ストレージ、データベース、アプリケーションサービスを利用できます。
AWS Storage Gatewayは、オンプレミスのストレージとAWSクラウドストレージをシームレスに連携させることができるサービスで、オンプレミスのアプリケーションは、AWSストレージを直接利用することも可能となっています。

AWS Direct Connectは、オンプレミスのデータセンターとAWSのクラウド間に専用のネットワーク接続を提供するサービスで、オンプレミスとクラウド間の高速な接続が実現できます。

AWS Transit Gatewayは、オンプレミスとAWSの複数のVPC間の通信を簡単に管理できるサービスで、ハイブリッドクラウド環境でのネットワーク管理が容易になるサービスです。

≫≫【AWSのCDNサービス】Amazon CloudFrontの料金からメリットまで徹底解説!

まとめ

まとめ

今回は、サーバー障害の原因と対処法について解説しました。サーバー障害が発生すると、状況によってサービスを一時停止するなどビジネス面での機会損失に繋がります。また、復旧対応には多くの時間・人員リソースが必要です。そのためにも事前にサーバー障害の主な原因・正しい対処法を理解しておくことが大切になります。

サーバー障害に対応したいがノウハウがないということや、クラウドサービスでベンダーロックになりたくないと考えられている担当者がいましたらMEGAZONEにご相談ください。

MEGAZONEはAWS(Amazone Web Searvice)のプレミアティアサービスパートナーです。お客様に合わせて最適なコンサルティングサービスから、構築・保守運用サービスまで、長年の運用実績から専門的な知見を提供することができます。

オンプレミスからクラウド環境への移行からサポートする「カスタムコンサルサービス」、長年の経験を活かした「大規模クラウド環境の構築設計サポート」、お客様に合わせた「コスト最適化プラン」の提案など、長年の実績から最適なサポートを提供することができます。

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