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動画配信で使用されるCDNとは?ライブストリーミングとの関係性も解説
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動画配信で使用されるCDNとは?ライブストリーミングとの関係性も解説

動画配信サービスにとって、視聴者の体験がどれだけスムーズかは非常に重要です。コンテンツが遅延したり、中断されたりすると、視聴者は簡単に他のサービスへ移行します。

このような状況を未然に防ぐために、欠かせない技術がCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)です。
今回の記事では、CDNの概要からそのメリット、そして各種のサービス例まで詳しく解説します。

CDNをマンガでわかりやすく解説! CDN活用のポイントとは!?

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CDNとは?動画配信を支える技術の全貌

動画配信サービスで使用されるCDNとは

CDNの概要

CDNとは、主にインターネット上のコンテンツ配信を高速化・最適化するためのネットワークです。
具体的には、オリジンサーバーから取得したコンテンツを複数のエッジサーバー(キャッシュサーバー)に分散し、ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを提供します。
これにより、リクエストに対する応答速度が向上し、動画や音声の遅延が大幅に軽減されます。

CDNが動画配信で果たす役割

1人目の視聴者がリクエストした動画データは、まずオリジンサーバーから取得されます。
このデータがキャッシュサーバーに保存されるため、2人目以降の視聴者へはキャッシュサーバーから直接配信されます。
このプロセスにより、ユーザーとサーバーの距離が最小限に保たれ、高速かつ安定したコンテンツ提供が実現します。

≫≫ CDNサービスをシェア順で比較!市場や料金についても徹底解説

ライブストリーミング市場の拡張とCDNの関与

☑︎|ライブストリーミングの市場規模
☑︎|CDNのサポートによるストリーミングの品質維持

ライブストリーミングの市場規模

「ライブストリーミング市場に関する調査レポート : 予測2024―2036年」によれば、ライブストリーミング市場は2023年に約714億ドルで、2036年までに5,305億ドルに達すると予測されています。

市場成長はスマートフォンとモバイル技術の進展により加速していますが、著作権侵害が主な課題です。主なプレーヤーにはAmazon Web Services, YouTube, Microsoftなどが含まれます。
ビデオセグメントが最大の市場シェアを保持する見込みです。視聴者の期待に応える高品質なストリーミングが求められます。

出展 ライブストリーミング世界市場規模、シェアおよび傾向分析調査レポート 2024ー2036年 ーコンポーネント別、オファリングモデル別、ストリーミングタイプ別、エンドユーザー別、および地域別のセグメンテーション

CDNのサポートによるストリーミングの品質維持

動画配信では、遅延や中断がないことが重要です。ライブストリーミング市場が拡大し、視聴者は様々なサービスの選択肢があるため、一度の遅延や中断で他社のサービスに切り替えるというデータもあります。そこでCDNを導入し、快適な視聴を提供することが重要です。

大手配信サービスの例を挙げると、Netflixでは2011年から独自のCDN「Netflix Open Connect」を導入しており、世界中のISPと協力してコンテンツを直接ユーザーに届けることで、効率的かつスムーズなストリーミングを実現しています。これにより、Netflixは帯域幅の使用を最適化し、視聴者に高品質なビデオ体験を提供しています。

出展 Open Connect: スムーズで効率的なストリーミングを実現した10年の歩み
Netflixはいかにして世界中のISPと協力し、優れた視聴体験を生み出しているの
≫≫ネットフリックスの成功

CDNを導入するメリット

動画CDNを使用するメリット

CDNには、オリジンサーバーの変更がCDNに反映されるるまでに一定の時間がかかり、その間に古いコンテンツが配信される可能性があるというデメリットがありますが、それをカバーする3つのメリットがあります。

☑︎|サーバーの負荷を軽減させ安定した動画配信を実現
☑︎|運用のコスト削減が可能​
☑︎|サイバーセキュリティ対策

サーバーの負荷を軽減させ安定した動画配信を実現

CDNは多数のエッジサーバーで構成され、高負荷のかかる動画配信でもサーバー間で負荷を分散できます。
また、視聴者に最も近いサーバーからコンテンツを配信するため、ネットワークの経由ルートが最適化され、結果的に高速で安定した配信が実現します。

運用のコスト削減が可能​

クラウドサービスでは視聴者のアクセスが集中した場合、オートスケール(サーバー負荷によって、自動的にクラウドサーバーの台数を増減)します。
オートスケールによって台数が増えた分だけコストが増加します。

クラウドサービスのデータ転送量は、データの転送の地域と転送量で料金が加算される場合がほとんどです。データの流量でコストが増加するため、動画配信などデータ量が多い場合には、データ転送量のコストはどんどん増大します。

一方でCDNを使用すると、主にキャッシュサーバーが負荷を担うため、オリジンサーバーの負荷とその運用コストを抑えることができます。

サイバーセキュリティ対策

CDNサービスの間接的な利点として、Webサイトのセキュリティの向上があります。CDNはエッジサーバーにトラフィックを分散することで、サーバーの過負荷を回避し、攻撃のリスクを軽減します。近年増加しているDoS攻撃やDDoS攻撃に特に有効です。

攻撃者は大量のリクエストを送信することで、サーバーやWebサイトをダウンさせることを目的にしています。サーバーがダウンするとビジネスの機会損失や評判を落とし、より悪質なハッキングや攻撃を受けるセキュリティリスクが増します。

CDNは、DoS/DDoS攻撃に対する防御としても機能し、攻撃を阻止するのみならず、更なるセキュリティリスクの抑制に繋げます。

≫≫ CDNの導入方法を解説!メリットや事例もご紹介

おすすめのCDNサービス

動画配信でオススメなCDNサービス3社を解説

ここまで、動画配信におけるCDN利用のメリットをご紹介しましたが、オススメのCDNを3つご紹介します。

☑︎|Akamai
☑︎|Amazon CloudFront
☑︎|Cloudflare

Akamai

Akamaiは、動画配信CDNの老舗サービスの一つです。130カ国以上に配置された24万台以上のサーバーは最大級です。Akamaiは、すべてのWeb上のトラフィックの約15〜30%を配信しています。

アメリカでは、小売業者上位100社のうち96社が、コンテンツ配信にAkamaiを利用しており、主要顧客にApple、Facebook、Twitter、Googleがあります。

Akamaiのプラットフォームは、ライブストリーミングとオンデマンドビデオのホスティングをサポートしています。その他にも、分析、ビデオセキュリティ、プライバシー設定、HTML5 ビデオ配信など、動画配信に便利な機能を提供しています。

Amazon CloudFront

AWS CloudFrontは、Amazon Web Services(AWS)が提供するCDNです。

CloudFrontは28カ国にサーバーがあります。Akamaiを見たときの130カ国と比較すると、比較的少ないですが、米国、カナダ、ヨーロッパ、アジア、南米は十分にカバーしています。

CloudFrontは、Hulu、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスやバンダイナムコスタジオ、Softgamesなどのソーシャルゲームを提供する企業で利用されています。

CloudFrontの強みはAWSとのシームレスな連携と、大容量のダウンロードやウェブコンテンツのキャッシュに人気があり、広く利用されています。

また、ライブとオンデマンドの両方のビデオストリーミングをサポートしています。
CloudFrontのシステムは基本的なものですが、外部ツールやAPIを使用して機能を増強することができます。

≫≫【AWSのCDNサービス】Amazon CloudFrontの料金からメリットまで徹底解説!

Cloudflare

Cloudflareは、CDNサービスを提供するアメリカのWebインフラ、Webサイトセキュリティ企業です。Cloudflareは、PoP(Point of Presence/配信サーバーの所在地)を世界中に広く分散させたストリーミングCDNとして成長しています。

CloudFrareの導入企業には、SONY Music、shopify、JCB、DHL、早稲田大学などがあります。

Cloudflareには、クラウドエンコーディングやカスタマイズ可能なHTML5動画プレイヤーなど、便利な機能が搭載されています。また、APIもサポートしていますので外部サービス連携も可能です。

まとめ

まとめ

動画配信プラットフォームの競争が激化する中で、視聴者に快適な体験を提供することがますます重要となっています。

CDNの利用は、コンテンツの品質向上だけでなく、コスト削減やセキュリティリスクの低減にも寄与します。

今回紹介したCDNサービスを参考に、自社に最適なサービスを検討してください

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